対ロシア制裁を逃れる“影の船団”のタンカーがフランス沖で発見・拿捕されました。先月、デンマークの空港で領空侵犯したドローンの発射台となっていた疑いがあります。
フランス西部のサン・ナゼール沖で先月29日、全長244メートルの石油タンカー「ボラカイ号」が航行しているのをフランス海軍が発見しました。
このタンカーは西アフリカのベナン船籍で、ロシア産石油輸出を巡る制裁を逃れる“影の船団”の一隻として、EU(ヨーロッパ連合)やイギリスの制裁対象となっていました。
乗組員は船籍を証明する書類を提出せず指示にも従わなかったため、地元当局が拿捕したということです。
先月、デンマークの複数の空港でドローンが相次いで領空侵犯した事案を巡り、このタンカーがドローンの発射台の役割を担っていた疑いがあるとしてデンマーク当局が捜査中でした。