仙台市沿岸部の更なるにぎわい創出を目指し、周遊船に乗って貞山運河を巡る新たな取り組みが始まりました。

 舟で物資や人を運ぶため伊達政宗の命により建設された貞山運河は、塩釜湾から阿武隈川までを結び総延長は31.5キロです。

 貞山運河を周遊船で巡るイベントは、東日本大震災の津波の被害を受けた沿岸部に観光名所が充実してきたことから更なるにぎわいを生み出そうと仙台市が始めた実証事業です。

 周遊船は、名取川沿いのかわまちテラスゆりあげを出発し乗船時間45分、7.2キロを巡ります。生き物に詳しいガイドも同行します。隣接する干潟では、メダカも見られるということです。参加者は、貞山運河に生息する生き物や植物の話を熱心に聞いていました。

 参加者「貞山堀という名前は知っていたがどういうものか分からなかったので、昔の人が堀を掘って貞山堀を造ったことが実感できて良かったです」「(貞山堀があったから)仙台藩が栄えたのだと思う。鳥もいたし、植物もヨシハラとか見られた。自然豊かだというのは感じた」

 実証事業は10月に計4回行われ、仙台市は有料化も含めて周辺観光のシンボルになるかどうか検討することにしています。