全国でクマの被害が続き、群馬県みなかみ町では男性と女性が相次いでクマに襲われてけがをしました。また、札幌市では老人ホームの近くに居座っていたクマが駆除されました。

 警察によりますと、18日午後1時半ごろ、みなかみ町羽場で64歳の男性が自宅近くの森林の中でキノコを採っていたところクマに襲われました。

 男性は頭と鼻とあごをひっかかれて重傷を負っています。

 クマは成獣とみられ、捕獲されていないということです。

 約2時間半後にもみなかみ町高日向で犬の散歩をしていた女性(76)が襲われ、耳と尻をかまれてけがをしました。

 周辺では親子のクマの目撃情報もあり、警察は住民らに注意を呼び掛けています。

 札幌市では18日、特別養護老人ホームの裏にクマ1頭が居座りました。

 市によりますと、ハンターが猟銃3発を発砲し、体長約1.1メートルの雌のクマ1頭を駆除したということです。

 現場の近くにはクルミの木があり、別のクマが実を食べに来る可能性があるため、市は付近に約300メートルにわたって電気柵を設置しました。