2024年に宮城県で人身事故が多かった交差点が、ランキング形式で発表されました。事故の多い交差点には特徴があり、改善により大幅に事故を減らすこともできます。
日本損害保険協会は毎年、人身事故が多く発生した交差点をランキング形式で発表しています。
2024年に宮城県で1位となった交差点は、2つありました。
鈴木暁人記者リポート「今回最も事故が多かった、仙台バイパス蒲町交差点です。交通量がものすごく多い交差点となっています」
1つ目は、仙台市若林区の蒲町交差点です。2024年は、10件の人身事故が発生しました。
鈴木暁人記者「卸町交差点も最も事故の多かった交差点です。車線の数や交通量の多さが見受けられます」
若林区の卸町交差点で去年発生した人身事故は10件でした。ワースト5位までには仙台バイパスの鹿又交差点や、勾当台公園前の東二番丁と定禅寺通が交わる交差点などが入りました。
日本損害保険協会東北支部松代貴志事務局長「蒲町交差点も卸町交差点も、どちらも交通量の多い仙台バイパスにある交差点になります。1車線ならすぐ右折が終わってとなりますけど、車線数が多いと脇から出てくるバイクであったりとか見落とし、見づらいところもあったりします」
1位となった2つの交差点は、どちらも車線が多く斜めに交わります。このため見通しが悪く、事故につながりやすくなっています。
2014年から8年連続で最も人身事故が多かった、仙台バイパスの六丁目交差点も交通量が多い上に道路が斜めに交わり、以前は、車と自転車の事故が多発していました。
しかし、ちょっとした改善で事故が減りランク外になりました。
日本損害保険協会東北支部松代貴志事務局長「信号機を改良いたしまして、直進車と右折車について、右折と直進のタイミングをずらして」
歩行者が横断中は右折車を進行させないよう信号を変更したことで、事故が減りました。
日本損害保険協会東北支部松代貴志事務局長「事故の多い交差点、そういったところから行政の方でもハード面の対策を施していただければより事故が少なくなっていくのかなと思っております」