NHKの会長を1997年から7年半務めた海老沢勝二さんが19日、亡くなりました。91歳でした。
海老沢さんは誤えん性肺炎のため、東京都内の病院で午後10時すぎに死去しました。
茨城県出身で1957年にNHKに入局し、政治部長や報道局長を務めて97年、会長に就任しました。
しかし、2004年に職員による番組制作費の着服事件など不祥事が相次ぎ、独裁的な経営を行っているという批判も上がったことで受信料の支払いを拒否する視聴者が増え、収支が悪化した責任を取って翌年に辞任しました。
NHKは「7年半にわたり会長として経営を牽引(けんいん)されました。生前のご厚誼(こうぎ)に深く感謝致します」とコメントしています。