19日深夜、宮城県栗原市の住宅の敷地内にクマが侵入して飼い犬がけがをする被害がありました。

 警察によりますと、19日午後11時50分ごろ、栗原市若柳の住宅で、40代男性が飼い犬が吠えている音に気づいて自宅の外に出ると、犬が1頭のクマと向かい合っていました。

 男性が家の中から工具を持って庭に出ると、クマは今度は男性のほうに向かって突進してきました。男性が工具を振り回すとクマに当たり、クマは北側のほうに逃げて行ったということです。

 犬はクマによって背中にけがをしましたが命に別状はありません。その後、男性は「クマが出た」と110番通報しました。

 クマは体長約1mほど。男性が使った工具は車のジャッキだったということです。現場はクマの目撃情報が相次いでいる栗原市内の山間部から数キロ離れた平野部の農業地帯で、近くには北上川支流の迫川があります。

 宮城県内ではクマの出没警報が発令中で、警察では付近をパトカーで警戒し、住民や近くの小学校にも注意を呼び掛けるということです。