19日朝、宮城県加美町で、子グマ1頭がわなにかかり、親グマがそばから離れない状況が続きました。警察などが警戒に当たっていましたが、その後、親グマの姿が見えなくなったということです。

 警察によりますと、19日午前7時ごろ、加美町菜切谷の藪の中で、設置されていた捕獲用のわなに子グマ1頭がかかり、そばに親グマがいるのが見つかりました。

 現場は、広原小学校から西側に約500メートルの場所で、周辺には住宅があります。

 加美町や警察、猟友会が警戒に当たり、駆除するかどうか検討していましたが、約2時間半後に、親グマの姿が見えなくなったということです。

 町では、子グマを駆除すると親グマが狂暴化するため、子グマをわなから逃がしたということです。

 町では、20日、近くのリンゴ園にわなを設置するか検討することにしています。

 町内では、クマの目撃が相次いでいて、クマ非常事態宣言が出されています。