パリのルーブル美術館から宝飾品が盗まれた事件で、美術館の館長が「侵入を十分に早く検知できなかった」と警備態勢の不備を認めました。
ルーブル美術館のロランス・デ・カール館長はフランス上院の公聴会で22日、「ルーブルにとって恐ろしい失敗だ」と述べたうえで、建物の監視カメラの配置が十分ではなく、周辺警備に大きな弱点があることを認めました。
この事件は19日、覆面を被った犯人グループが2階の窓を割り侵入し、日本円で155億円相当の宝飾品を奪って逃走しました。
アメリカのABCテレビによりますと、現場に残されたヘルメットと手袋からDNAが検出されたということですが、いまだ犯人の特定には至っていません。
マクロン大統領は22日、ルーブル美術館の警備対策を加速するよう指示しました。