宮城県でもインフルエンザの流行が拡大していますが、この時期に同じく気を付けなければならない感染症が、子どもを中心に広がるマイコプラズマ肺炎です。医師にその症状や対策を聞きました。
仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックでは、9月から10月18日までに子どもを中心に22人がマイコプラズマ肺炎と診断されています。
川村和久院長「のどの痛み、せき、発熱、全身倦怠感。風邪の始まりというような形で起こることが多いですね。せきが長く続いてひどいと夜眠れないっていうようなこととか、小さい子だとせきで吐いちゃうとか、そういう症状が出ることがありますね」
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は2週間から3週間と長いため、気付かないうちに家庭や学校での感染につながることも多く、大人も含め今後の感染拡大に注意が必要だと言います。
川村和久院長「前年の今ごろは過去に無いほどの流行だったんですが、それと同じぐらいに増えて前年もこれから増えていったっていう状況なので、じわりじわりと目に見えない所で広がってるというのに注意が必要だと思いますね」
厄介なのが、診断の難しさです。マイコプラズマ肺炎の検査キットは比較的精度が低く、陽性であっても陰性となるケースがあります。
そのため、マイコプラズマ肺炎の感染が疑われる場合には、より精度が高いPCR検査を行うことも重要だと言うことです。
知らない間に感染が広がる恐れもあるマイコプラズマ肺炎について川村院長は、せきが続くなど少しでも違和感を感じたら、早めに受診することが重要だと話します。
川村和久院長「手をよく洗うとか換気をよくするとか、普段の感染対策とは何も変わらないと思っておいてもらえれば。熱が出ないケースもあるので、せきが続いて止まりにくいようだったら、病院で診断を受けるということですね」