中国政府が目標に掲げる「科学技術の自立自強」。経済の新たな柱にすべく力を入れているAI・ロボット産業の最新の動きを取材しました。

 北京のロボット企業「Booster Robotics」は、サッカーやダンス、AI(人工知能)を活用して会話できるモデルなど異なるタイプのヒト型ロボットの開発を進めています。

 すでに700台以上が国内外の大学などで使われていますが、24日の発表会では一般向けのエントリーモデルを2.99万元=およそ60万円で発売すると明らかにしました。

 近い将来の実用化を目指しています。

Booster Robotics 程昊CEO 「ヒト型ロボットをパソコンのように簡単で、信頼性が高く、実用的なものにしたい。実験室と競技場から歩み出て、汎用的なプラットフォームにしていく」

 23日に閉幕した中国共産党の重要会議では、科学技術の自立自強を加速させ、「新たな質の生産力」を発展させることが次の「5カ年計画」として採択されるなど、国を挙げた産業の育成が進められています。