楽天イーグルスは23日のドラフト会議で、支配下7選手を指名しました。上位で即戦力投手を、下位では将来性のある高校生も指名しバランスが取れたドラフトとなりました。

 1位指名は、花園大学(京都市)の藤原聡大投手です。三重県出身の本格派右腕で、柔らかい投球フォームから繰り出される最速156キロのストレートとキレのあるスライダーで三振を量産。球団は、近畿地区の大学ナンバー1投手と評価しています。

 藤原聡大投手「素直にうれしかったです。チームから必要とされて、ファンからも応援されるピッチャーになりたい」

 ドラフト2位は仙台育英出身、早稲田大学の伊藤樹投手です。

 早稲田大学でエースの座をつかみ、東京六大学リーグ戦55試合で通算19勝。春の明治大学戦では、ノーヒットノーランも達成しました。

 小学生の頃に楽天ジュニアに所属していた伊藤投手が、再び楽天のユニフォームに袖を通します。

 伊藤樹投手「当時着ていたユニフォームをまた着れるというのはうれしい気持ちと、ここまで成長させてもらうきっかけになったところなので、プロ野球選手として楽天で結果出せるように頑張りたい」

 伊藤投手を指導した仙台育英の須江監督にも、指名直後に電話がかかってきました。

 仙台育英須江航監督「泣いてましたね。泣いてました。悔しいですと言ってましたけど、うれしさと悔しさが入り混じってるとても素敵な声の色だった。ああ、この子はこれからきっと頑張るんだろうなという風に思わせてくれる素敵な電話だった」

 ドラフト4位、福島県の学法石川高校大栄利哉選手は、バッティングが魅力の強肩キャッチャーです。

 2025年は夏の甲子園を逃しましたが、U18日本代表にも選出されています。

 兄の陽斗さんは、仙台育英の硬式野球部出身で宮城県とも縁があります。

 大栄利哉選手「小さい頃から応援している球団が楽天イーグルスさんだったので、本当に率直にうれしい。色々な方から応援させる人を一番に目指して、長い期間プロ野球選手という職業ができる選手でいたい」

 今回のドラフトでは、宮城県ゆかりの選手が多く指名されました。

 スイッチヒッターの強打者、仙台大学の平川蓮選手は広島から1位指名を受け、満面の笑みを浮かべました。

 24日朝、広島の新井監督らが仙台大学ぶを訪問し、平川選手に指名あいさつをしました。

 広島新井貴浩監督「早く一緒にできることを楽しみにしております」

 平川蓮選手「ありがとうございます」

 平川蓮選手「1年目からガツガツやってほしいと言われたので、トリプルスリーを取れるように頑張ります」

 150キロを超えるストレートと多彩な変化球に安定した制球力が魅力の東北福祉大学櫻井頼之介投手は、中日から2位指名を受けました。

 同じく東北福祉大学の新保茉良選手も、中日から5位で指名されました。遠投110メートルで強肩を生かした守備力が強みの選手です。

 更に東北福祉大学からは、堀越啓太投手が西武に4位指名されました。高校では指名漏れを味わいましたが、大学に入り急成長し、練習では164キロを計測した剛腕投手です。

 また、仙台大学からは渡辺一生投手がオリックスから育成4位で指名を受けました。