仙台市太白区根岸町の車や自転車の交通量が多い国道沿いで、連日クマが目撃されています。
塩月菜々瀬記者「近くには住宅や店舗もある交通量の多い国道です。クマはブロック塀の上で目撃されたということです」
警察によりますと28日午後3時ごろ、太白区根岸町の国道286号沿いを自転車で走行中の人から「クマがいる」と警察に通報がありました。
クマは体長約70センチで、その後姿が見えなくなりました。
前日の27日午後3時40分ごろにも、近くの根岸交差点付近で信号待ちをしていた人から「音がしたため後ろを振り返ったところクマがいた」と警察に通報がありました。
クマは体長約1メートルで、斜面を登って見えなくなったということです。
住民「毎日通勤で通っています。近いので不安ですよね。クマスプレーとか常備した方がいいのかなとは思ってますけど」「近くに保育園があって、毎日送り迎えしてます。対策のしようがない。どうしたらいいんですかね」
更に29日午前7時ごろには、根岸交差点から1キロほど離れ、太白区向山2丁目の河川敷でクマ1頭が目撃されました。警察が警戒を続けています。
そして、クマに襲われ女性が大けがをするなどの被害が出ている宮城県大崎市が、クマ出没緊急事態宣言を出しました。
伊藤康志大崎市長「家畜や人間も食糧の対象になりつつあるのではないかと、極めて衝撃的な異常な非常事態に至っているという認識を致しているところであります」
大崎市は28日夜、市や警察、猟友会などによるクマ被害対策本部を設置するとともに11月30日を期限とする緊急事態宣言を出しました。
今シーズン大崎市では227頭のクマが目撃され、50頭を捕獲しています。
4日には、鳴子温泉地区で庭で農作業をしていた70代女性がクマに襲われ顔などに大けがをしました。
25日には古川地区の住宅で、庭で飼われていた柴犬がクマに連れ去られる被害も出ています。
大崎市では、観光客が多く訪れる鳴子峡の警戒を強化するとともにクマの目撃情報があった場合市のSNSなどですぐに周知することにしています。