スルメイカの漁獲可能量を巡り水産庁の審議会が行われ、スルメイカの漁獲可能量(TAC)の引き上げが了承されました。
5日に開催された水産政策審議会の資源管理分科会では、スルメイカ全体の漁獲可能量を2万5800トンから2万7600トンに引き上げる水産庁の案が了承されました。
また、先月31日に停止命令が出された小型船の漁獲量についても、4900トンから5757トンに引き上げる案が了承されました。
ただ、小型船による漁獲量は先月24日の時点で5896トンに達していて、停止命令は継続されることになります。
一部の委員らから「不公平だ」などと不満を訴える声が上がり紛糾する場面もありましたが、水産庁は「小型船だけを優遇することはできない」との姿勢を崩しませんでした。
ただ、漁獲配分をまだ消化していない底引き網漁やまき網漁などとの間で漁獲量を融通できれば停止命令が解除される可能性があるとしていて、水産庁は要望があれば間に入って調整を行う姿勢を示しました。