宮城県でクマの目撃と被害が相次いでいる中、クマの捕獲と警戒の最前線にいる市町村を後押ししようと箱わなの追加配備などの緊急対策を始めます。
5日、県庁で市町村の担当者が参加したリモート会議が開催され、わなの追加配備や学校周辺での警戒強化など現場の要望を県が聞き取りました。
宮城県ではクマの出没件数が2015件と過去最多を更新していて、人身被害の件数も4件で過去最悪だった6件に迫ろうとしています。
県は会議での意見も生かし、市町村を支援するクマの総合緊急対策を始めます。
箱わなの追加配備やパトロールの強化、クマの移動ルートになる木や河川敷のやぶの伐採などの対策を進めます。
警察や自衛隊の退職者を県の非常勤職員のハンターとして採用する鳥獣被害対策専門指導員についても、クマの被害が相次ぐ県北部に配置を広げます。
末永仁一環境生活部長「クマが冬眠に入る11月いっぱい位が対策のポイントになると考えている。この期間でできることを、市町村の支援をやっていきたい」
県は数億円規模の予算を用意し2025年度の予備費を活用するほか、11月議会に補正予算案を提出する予定です。