11月5日は江戸時代の安政南海地震の発生日に由来する津波防災の日、そして国連が定めた世界津波の日でもあります。仙台市では、大津波警報が出た想定で避難訓練が行われました。
訓練が行われたのは、海岸線から約2キロの場所にある若林区のせんだい農業園芸センターです。
午前9時45分太平洋沖を震源とする地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で実施されました。
この場所は仙台市が指定する津波避難エリアに含まれ、市は孤立を避けるため可能な限り建物の屋上など垂直避難ではなく、内陸への水平避難を推奨しています。
参加者たちはできるだけ海から離れた安全な場所まで、徒歩で移動するなど避難の手順を確認していました。
仙台市減災推進課神倉崇課長「どういったエリアがリスクがあるのか確認いただき、なるべく海から離れる基本的な行動、徒歩を原則とする避難行動の必要性を理解いただく」
塩月菜々瀬記者「ドローンを覆う囲いが開きました。これから沿岸部の住民へ避難が呼び掛けられます」
若林区の南蒲生浄化センターでは、2022年に導入された津波避難を呼び掛けるドローンによる訓練が行われました。
Jアラートと連動した専用のプログラムで、海岸線に沿って往復8キロを全自動で飛行します。
7月のカムチャツカ半島沖を震源とする地震でも自動で稼働し、津波からの避難を呼び掛けたということです。