全国でクマによる被害が相次ぐなか、警察官によるライフル銃を使ったクマの駆除が13日から可能となります。6日午前の国家公安委員会で決裁されました。
相次ぐクマ被害を受けて、警察庁はこれまでに被害が大きい岩手県と秋田県に担当官を派遣し、現地の状況や要望について聞き取りを行っています。
こうしたなか、警察官がライフル銃を使用して、人里に侵入してきたクマを駆除することができるよう「警察官等特殊銃使用及び取扱い規範」を一部改正することが6日午前の国家公安委員会で決裁されました。
13日に交付・施行される予定で、実際にライフル銃を使用した駆除が可能になります。
警察庁によりますと、これまでライフルなど特殊銃が配備される部門が担う任務は、「重要施設の警戒警備」や「ハイジャックの対処」「凶悪犯罪の鎮圧」などに限られていました。
今回の一部改正に伴って新たに「クマの駆除」が任務として規定されることになります。
それに先立って、6日から岩手県警と秋田県警に他の都道府県警察から機動隊の「銃器対策部隊」が派遣されます。
13日の交付・施行に合わせ、速やかに駆除を行えるようにクマの特性などに関する研修や訓練が行われます。
派遣された機動隊員らは現地の警察官とともに、4人1組で指揮官、自治体との調整役、実際の駆除を行う担当と役割分担して、対応にあたるということです。