音楽を通して骨髄移植への理解を広めると同時に、震災からの復興を支援するために学生が作り上げるミュージカルがあります。12月の公演を前に通し稽古が行われました。

 「明日への扉ホスピタル・オブ・ミラクル」と題したこのミュージカル。けがをして将来への希望を失った少女が、入院先の様々な患者たちと関わる中で命の尊さや生きる意味を考え、音楽で人を元気づけようと挑戦する物語です。

 ミュージカルを通して骨髄移植への理解を深めようと滋慶学園グループが主催し、1994年から全国各地で公演が開かれています。

 仙台では2015年から公演が始まり、骨髄移植キャンペーンに加え東日本大震災からの復興支援を掲げて公演後の募金活動などを続けてきました。

 2025年も仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校の学生が中心となって舞台を作り上げ、音響や照明、運営なども自分たちで担当します。

 舞台音楽の多くも学生バンドによる生演奏です。

 学生全体統括松浦莉子さん「生きてる素晴らしさとか命の尊さを伝えられるように私たちもスタッフ一同頑張っていきたいと思います」

 学生キャストリーダー斎藤聡太さん「笑いがあったり、その中で感動があったりミュージカルならではの歌・ダンス・演技を見てほしいと思ってますね」

 「明日への扉ホスピタル・オブ・ミラクル」は、12月4日と5日、仙台市青葉区の日立システムズホールで上演されます。

 会場ではグッズ販売等も行い、収益の一部は骨髄バンクや被災地への支援に充てられます。