宮城県富谷市が通勤通学手段として検討してきた都市型ロープウェーが、大きく前進します。調査の結果、敷設が可能と判断されたと発表しました。

 富谷市が導入を目指す都市型ロープウェーは、福島県南相馬市のベンチャー企業が開発を進めているZipparです。

 富谷市は2025年度、ロープウェーの導入が可能かどうか調査した結果、高圧送電線を干渉しないことや黒字化が見込めるなどとして、敷設が可能と判断されたと発表しました。

 若生裕俊市長は21日の会見で、ロープウェーの導入について仙台市の地下鉄泉中央駅から富谷市明石台までの2つのルートを明らかにしました。

 概算事業費については、ルート1が泉中央駅からほぼ直線の3.45キロで100億円、ルート2は将監団地を迂回する4.05キロで約147億円と試算しています。

 若生裕俊富谷市長「物理的には導入可能だということは、次への希望を持って進めるのはうれしい。バスを補完する意味では、大きな基幹公共交通を自動運転で担えるもの」

 富谷市は今後、国土交通省の認可を待って導入に向けた詳細な調査を進めるとともに、用地についても仙台市と協議を進めていくということです。