仙台市役所本庁舎の建て替え工事の建設現場を活用し、AIなどで業務の効率化を進めるための実証実験が行われています。
仙台市のほかNTTドコモビジネスや東北大学などが共同で行っている実証実験は、建設現場の人手不足解消につなげるためAIや通信技術を使った業務の効率化を目指しています。
四足歩行のカメラ付きロボットは、AIを使って建設現場内に侵入した不審者を感知したり、火災が起きた場合に早期に発見したりすることができます。
ロボットやカメラを操作するためには、携帯電話の適正な電波量が必要となります。しかし鉄骨などが入り組んだ工事現場は電波が遮られるため、通信環境が脆弱になります。
実証実験では通信量を確保するため、強制的にエリア全体に電波を届ける特殊な反射板を使って電波の死角を無くすことを目指しています。
郡仙台市長「AIと通信機能と合わさって、安心安全な職場環境を作ってくれる。それはすごく大きなこと。民間企業の皆様方と一緒に取り組んできたことの、1つの結実と思っています」
実証実験は19日まで続けられ、今後は工事現場だけではなく、あらゆる現場での人手不足の解消につなげていきたいとしています。