アメリカのトランプ大統領はウクライナに対して「現実的になる必要がある」と述べ、和平案の受け入れを巡って譲歩を促しました。
トランプ大統領 「(ゼレンスキー氏は)現実的になる必要があると思う。そして、彼らはいつになったら選挙をするつもりなんだ」
トランプ大統領は10日、記者団に対し、和平案を巡ってゼレンスキー大統領は「現実的になる必要がある」と述べたうえで、世論調査でウクライナ国民の82%が和平を求めていると主張し、「戦争を終わらせる時が来ている」と譲歩を促しました。
さらに、ウクライナは深刻な汚職問題も抱えているとして、早期に選挙をするべきだとの考えを改めて示しました。
また、トランプ大統領は和平案を巡ってイギリス、フランス、ドイツの首脳と協議したことを明らかにし、「かなり強い言葉で議論した」と述べました。
ヨーロッパ側が今週末にアメリカとゼレンスキー大統領が参加する会合の開催を要請しましたが、トランプ大統領は参加するかどうかはヨーロッパ側の事前の回答次第だとして、「時間を無駄にしたくない」と牽制(けんせい)しました。
一方、アメリカのニュースサイト「アクシオス」はウクライナが10日、アメリカの和平案について、ヨーロッパ各国との協議を経てまとめた「対案」をアメリカ側に提示したと報じました。