仙台と香港を結ぶグレーターベイ航空の定期便が、2026年3月中旬からの予約受け付けを停止したことが分かりました。日中関係の悪化が影響しています。

 2024年12月にグレーターベイ航空が就航させた仙台−香港便は、かつて香港ドラゴン航空が2011年に撤退して以来13年ぶりの復活でした。

 それだけに関係者の期待は膨らみました。

 村井宮城県知事「この日を宮城県民だけではなく、東北の皆さんが首を長くして待っていた。非常に大きな経済効果が期待されます」

 その後、香港航空と香港エクスプレスの仙台−香港便も相次いで就航し、2025年1月には3社で計週11便が運航していました。

 ところが、グレーターベイ航空では現在週4便運航している仙台−香港便について、2026年3月14日のフライトを最後に予約の受け付けを取りやめました。

 グレーターベイ航空の日本支社に理由を聞くと「昨今の日中間の政治的要素の影響」との回答でした。

 中国政府は現在、高市総理の台湾有事に関する国会答弁への対抗措置として、日本への渡航自粛を国民に呼び掛けています。

 対抗措置が続くと収益が見込めないため、2026年3月中旬以降の運航をどうするかも検討中ということです。

 香港航空も、2025年6月から運休が続いています。7月に日本で大地震が起こるといううわさで利用客が減ったことが原因でしたが、その後も回復が見込めないとして2026年3月末まで運休します。

 2026年4月以降、仙台−香港便は香港エクスプレスの週5便だけになる可能性があります。