8日の地震により、宮城県にも北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されています。いつもより地震の発生に注意し、備蓄品や避難場所の確認など備えを見直す必要があります。新たな防災拠点として機能する、道の駅についてお伝えします。
地域の特産品やお土産などが並ぶ、大崎市の道の駅三本木やまなみの倉庫には、テントや懐中電灯のほか夏の暑さ対策のための扇風機などの備蓄品があります。
道の駅三本木やまなみは5月、宮城県で初めて国土交通省から防災道の駅に選定されました。
防災道の駅は通常の道の駅の役割に加え、災害時地域の防災拠点として機能するよう強化されていて、全国に79カ所あります。
石川県輪島市にある道の駅のと里山空港は、能登半島地震が発生した際に支援物資の提供拠点となっただけではなく、災害対応車両が集まる場所となり物資や人員の輸送を支えました。
国道4号に面する道の駅三本木やまなみには、車140台ほどが駐車できる広大な駐車場があります。
井口亜美アナウンサー「車止めが無いため、自衛隊車両や緊急車両なども入りやすくなっています」
自衛隊や消防、警察などによる救助、復旧活動などの拠点となります。
井口亜美アナウンサー「授乳室や机、いすなどがあり普段は休憩所として使われている場所は、災害時に一時避難場所となり50人から60人位の人が入ることができます」
災害時は、地域住民や観光客が一時的に避難できる場所になります。
停電の際に自動で稼働し電気を供給する非常用電源設備や、50トンの貯水槽も備えられ飲料水としても生活用水としても使用することができます。
早期の通信手段の確保や帰宅困難者の連絡手段として、災害時用の公衆電話も備えられているほか、マンホールトイレも4基あり非常トイレとして活躍します。
更に、大規模災害が発生した際に販売している食料品が非常食として提供されます。
井口亜美アナウンサー「お菓子やレトルト食品などは、比較的賞味期限が長いため災害時の非常食になります」
日常的に使っている物が、非常時に役立つフェーズフリーな施設として今後の活用が期待されます。