インフルエンザが流行していますが、新型コロナで入院をする人がピーク時と比べても減っていないということです。感染症に詳しい東北医科薬科大学の藤村茂教授は、今も警戒が必要と警鐘を鳴らします。

 藤村茂教授「入院を余儀なくされる方は全然減っていない。こじらせると厄介な疾患であることには変わりないです」

 年末年始に向けて、感染者が増加する恐れがあると話します。

 藤村茂教授「前のシーズンを振り返ると12月の3週くらい、つまり来週ですよね。少しずつコロナの感染者数が増え始めた時期なんですよね。学校が終わって冬休みに入ってくるあたりから、急激に増えている印象がある。当然年末年始で人の移動も入るので、患者数が増えてくる要因になってくる」

 更にオミクロン株から派生した変異株、XFG株にも注意が必要ということです。

 藤村教授によると、XFG株はこれまでの熱やせきに加え声がかすれる症状が強く出ることや、中高年層への感染力が強いことが特徴です。

 藤村茂教授「XFG株は欧米を中心に流行しています。日本も欧米の方が入って来られると、当然この冬に流行ってくる可能性は十分に考えられる」

 対策としてはインフルエンザと同様、マスク装着や手洗い十分な換気など、基本的なことを続けていくことが重要ということです。

 藤村茂教授「インフルエンザが流行っているので、多くのご家庭で対策はされていると思いますから対策を継続していただくということが一番いいのかなと」