12日正午前、青森県沖で起きた地震で宮城県にも津波注意報が出されましたが、約2時間後に解除されました。気象庁は、8日に発生した地震の後発地震注意情報で警戒対象とされる規模の大きな地震には当たらないという見解を示しました。
12日午前11時44分ごろ、青森県東方沖を震源とするマグニチュード6.9の地震がありました。
宮城県では登米市で最大震度4、気仙沼市や石巻市などで震度3を観測しました。
北海道から宮城県にかけての広い範囲に津波注意報が出されましたが、約2時間後に解除されました。宮城県では津波は観測されませんでした。
気仙沼市や石巻市、仙台市など10の自治体の海岸や河口付近には一時避難指示が出され、高台に避難してきた人たちもいました。
「とても怖いです。仕事をしていた時は地震の揺れを感じなかったので、津波注意報が出た時はびっくりしました」「会社のアナウンスでもうすぐに避難という形で。怖いですよね冬なので、ここで震災が起きると大変だと思います」「避難が遅くなると人命に関わるので、会社に連絡してここに来た」
女川原発に異常はなく、2号機は通常運転しているということです。宮城県で停電は確認されていません。
交通機関には影響が出ました。
小室翔太アナウンサー「JR仙台駅中央口改札前です。津波注意報が出されている影響で、一部の在来線の列車に運転見合わせが発生しています。影響で改札前には立ち往生している人も見られます」
「松島に行く前に牛タン食べていたら注意報が鳴って、どうしようかと立ちすくんでいる」
東北新幹線は仙台駅と新青森駅の間で地震発生直後に停電で一時運転を見合わせましたが、午前11時58分に再開しました。
J R在来線は東北線や仙石線、仙石東北ライン、常磐線、石巻線の一部区間で一時運転を見合わせましたが、再開しています。
気象庁は、8日に発生した地震の後発地震注意情報で警戒対象とされる規模の大きな地震には当たらないという見解を示しました。
その上で、今後も同程度の地震や更に強い揺れの地震が起きる可能性もあるとして、注意を呼び掛けています。