茨城県阿見町で長女の遺体を約20年間、自宅の冷凍庫に遺棄した罪に問われている75歳の母親に有罪判決が言い渡されました。

 森恵子被告は茨城県阿見町の自宅の冷凍庫に当時29歳の長女の遺体を約20年間、遺棄した罪に問われています。

 9月、茨城県警牛久警察署に出頭し、「冷凍庫に娘の死体を保管している」と話し、逮捕されました。

 水戸地裁土浦支部は今月18日の判決で「長女が夫により殺害された後、その遺体を自宅の押し入れに隠匿し、腐敗してくると台所に設置した冷凍庫に遺体を移して隠匿し続けた」「死者に対する一般的な宗教的感情を著しく害する悪質な犯行である」と指摘しました。

 一方、「長女には違法薬物の使用や家庭内暴力等の問題行動があったというのであり、夫が長女の殺害について捜査機関に申告しようとしたものの義母から止められ、以降、森被告はやむなく夫の犯行を隠し続けようと考え、本件犯行に至った」などとして拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。