北海道の飲食店で壁の中から女性の遺体が見つかった事件。逮捕された男が女性が死亡した後も知人に来店を促していたことが分かりました。

■飲食店の壁の中に「女性遺体」

松倉容疑者を知る人 「(容疑者は)明るくて、誰にでも明るく接してくれる人」 「行った時はお客さんもいっぱいいた、ワイワイしていたような店」

 その店で、いったい何が。取材で浮かび上がってきたのは、容疑者の逮捕前の“不可解な行動”でした。

 死体遺棄の疑いで逮捕・送検された松倉俊彦容疑者(49)。

 事件は、日本有数の馬産地としても知られる北海道日高町の飲食店や住宅が立ち並ぶ地域で起きました。

 発見されたのは、女性の遺体…そして、遺体は「壁の中」にありました。

 警察によると、バーの店内の壁の一部に「木製の板」が貼り付けられていたといいます。板をはがすと、壁には穴が。中には畳1畳ほどのスペースがあり、そこで女性の遺体が見つかりました。服を着た状態で倒れていて、首にはロープのようなもので絞められた痕があったということです。

 司法解剖の結果、女性の死因は首を圧迫されたことによる窒息死で、死後10日ほどが経っているとみられることが分かりました。

 このバーを経営していたのが松倉容疑者。知人によると、5年ほど前に日高町にやってきたということです。

松倉容疑者を知る人 「函館のほうから来た人。最初は競走馬の輸送をやっていたが、そこを辞め、夜は店をやっていた。(店に)ダーツの的のようなものがあった。ダーツをやる人が(店に)結構来ていた。『1年に何回かダーツの大会もやる』と言っていた。悪いことする人でもないと思った」 「良い人だし、良いお父さんだし、毎日子どもと公園で2時間遊ぶくらい毎日本当に遊んでいる。『俺は帰ってきてからじゃなきゃ付き合えないからその時間は大事』と」

 そもそも、なぜ事件が発覚したのでしょうか。きっかけは、ある20代の女性が行方不明になったことです。

 元日、女性の祖母から警察に「連絡が取れない」と通報がありました。女性は先月31日の夕方までは生存が確認されています。警察が女性の行方を追うなかで、松倉容疑者が浮上。今月3日から事情を聴き始めたといいます。その後、松倉容疑者が犯行を自供したため、10日にバーを捜索したところ身元不明の遺体が見つかりました。

 調べに対し、松倉容疑者は…。

松倉俊彦容疑者 「死体を店内の壁の中に入れて隠したことに間違いありません」

 死体遺棄については、容疑を認めています。

■「店に来て」 死亡後知人に連絡

 遺体の身元はまだ分かっていません。警察は、行方不明となっている20代の女性とみて確認を急いでいますが…気になるのは、松倉容疑者の“遺体が見つかるまでの行動”です。

 遺体が発見されたのが10日。警察によると、松倉容疑者が店内に死体を遺棄したのは先月31日ごろだといいます。つまり、10日間ほど遺体が壁の中に隠されていたわけですが、その間にも松倉容疑者はバーを営業していたとみられるのです。

 また、松倉容疑者の知人は今月2日に容疑者からLINEで「店を営業しているから来てほしい」とのメッセージが届いたことを明かしています。

 さらに、別の知人によると松倉容疑者は逮捕前、警察に任意で事情聴取を受けている期間に、周囲にこう話していたそうです。

松倉俊彦容疑者(知人によると) 「警察に疑われていて、潔白を証明するために調べを受けている」

 遺体を隠し通そうとしていたのでしょうか。警察は、殺人容疑についても調べを進めています。