アメリカのメディアが、イランがホルムズ海峡で機雷を敷設し始める兆候をアメリカの情報機関が捉えていると伝えています。トランプ大統領はSNSで、前例のない規模の攻撃をとると警告し、機雷敷設艇など10隻を完全に破壊したと投稿しました。
■トランプ大統領、SNSでイランに警告
トランプ大統領のTruth Socialから 「もしイランが機雷を敷設したのであれば、即時撤去を要求する。いかなる理由であれ、機雷が敷設され、直ちに撤去されない場合、イランへの攻撃は前例のない規模となるだろう」
日本時間11日午前5時過ぎ、自身のSNSを更新しイランに警告したトランプ大統領。ホルムズ海峡を巡る情勢が重大な局面を迎えています。
そして、20分後にSNSを更新。イランの機雷敷設艇など10隻を攻撃し、完全に破壊したと主張しました。
イランは、推定2000から6000個の機雷を保有しているとみられ、日本時間の10日、CBSテレビが当局者の話として、イランがホルムズ海峡に小型船を使って機雷を敷設する準備を進めていると伝えていました。
■ヘグセス国防長官「攻撃の手は緩めない」
連日行われるアメリカとイスラエルによる、イランの首都・テヘランへのミサイル攻撃。
爆撃で骨組みだけになったビルで行われた救助作業。現地メディアによるとこのビルへの攻撃で、40人近くが死亡したといいます。
日本時間の10日夜に会見したアメリカのヘグセス国防長官は、イランが決定的に敗北するまで攻撃の手を緩めることはないと強調。
ヘグセス国防長官 「我々は圧倒的な技術力と軍事力を示しながら敵を粉砕している。敵が完全かつ決定的に敗北するまで、決して手を緩めない。きょうの攻撃はこれまでで最も激しいものになるだろう」
トランプ大統領が「まもなく終結する」と話したイランでの軍事作戦について、いつまで続けるかは「あくまでトランプ大統領が決定する」と述べ、明言を避けています。
■ガソリン高騰「200円/L」も視野に
軍事作戦がすぐに終結するか、長期化するかで大きな影響が出てくるのが、原油価格です。
すでに世界中でガソリンの高騰が始まっています。
東京・足立区にあるガソリンスタンドでは、8日、1リットル157円だったレギュラーガソリンの価格が、9日には162円に。そして10日は…。
田中商事 三枝直樹店長 「きょうは172円/Lですね。売りにくいし、やりにくい」
2日間で15円の値上げ。さらに…。
三枝店長 「まだ今週13日(金)から15円上がります」
8日に157円だった価格は、13日には187円。一週間で30円の値上がりになるといいます。
店長によると、仕入れにも影響が出ていて、来週の入荷は未定だといいます。
一時、1台20リットルの給油制限をしていましたが、10日は制限を解除。しかし…。
三枝店長 「今後の売れ行き次第ではあしたも(給油制限)になります」
今後のガソリン価格について聞いてみました。
三枝店長 「200円/Lくらいは、もう視野に入っています」
給油に来た利用客は、次のように話します。
60代 女性 「200円になる前に一応入れておこうかなと思ってきました。仕事で車を使うことが多いので、ちょっと厳しい」
60代 男性 「もしここでね、ガソリンがなくなったら、他の所を探して歩かなければならない」
■世界でガソリン価格高騰
ガソリンの高騰は、日本だけでなく世界各地に広がっています。
中国国有の石油会社はSNSでガソリン価格が大幅に上昇するという通知を出しました。
これにより、中国各地のガソリンスタンドでは行列もできています。
ガソリンを買いに来た人 「ほら見てよ、ガソリンスタンドの車。後ろにもいっぱい並んでる。全部アメリカのせいだよ。あいつらは、あちこちで他の国をいじめてばかりだ。あいつらのせいじゃなかったら、ガソリンの値段がこんなに上がるわけないだろ。見てみろよ、この大幅な値上げ。みんな文句言ってるよ!」 「うわっマジかよ。3つもガソリンスタンドを通り過ぎて、遠くまで来れば並ばなくて済むと思ったけど、見てよ、この後ろの車の列。もう本当にやばいよ」
中東情勢を受けて、中国のガソリン価格はここ4年で一番となる、およそ11円の値上げに。
ガソリン高騰は、韓国でも。ソウル市内のガソリンスタンドでは、ガソリンの価格はこの10日ほどでおよそ20円値上がりし、現在は1939ウォン、日本円でおよそ208円となっています。
1リットル当たり2000ウォン(およそ215円)に迫るまでガソリン価格が上昇している韓国。こちらのガソリンスタンドでは、入り口に「売り切れ」の看板が出ています。
ベトナムの首都ハノイでは価格がおよそ20%値上がり。ガソリンスタンドでは雨の中、ガソリンを求めるバイクの長い車列ができていました。
混乱はフィリピンでも。フィリピン政府は、10日からガソリン価格を最大およそ60円値上げすると発表。中東情勢が改善しなければ、さらなる値上げの可能性もあることから、首都マニラではバイクや車の長い車列ができました。
タイも10日、ガソリンの値上げに踏み切りました。全国各地でガソリン代が値上げされ、こちらのガソリンスタンドでも一部のガソリンについて、1リットル当たり2.5円ほど値上げしたということです。
ガソリン価格の高騰は、アフリカでも。エジプトでは、イラン有事の前に比べ価格がおよそ15%上がっています。
給油に来た運転手 「私はウーバーのドライバーとして働いているので、ガソリン代が上がると、生活に大きな影響が出ます」
■1カ月前に「満タン」にできた金額で…
イランへの攻撃を続けているアメリカでもガソリンが高騰。ロサンゼルスでは急激にガソリン価格が上がっています。こちらのスタンドでは1ガロン(約4リットル)当たり8ドル(約1200円)を超えました。1リットル当たり346円です。
実際にガソリンを入れると、どれぐらいの金額になるのでしょうか。
力石大輔記者 「こちら取材に使っている車ですが、今半分ガソリンを使った状況なので1カ月前であれば30ドル(約4700円)ぐらいで満杯にすることができましたが、半分タンクに入れて70ドル(約1万1000円)、1カ月前であれば、空っぽの支局車を満タンにできる金額でした」
一方、トランプ大統領が原油価格を引き下げるため制裁解除を示唆したロシアでは、ガソリン価格が1リットル当たりおよそ125円でイラン有事の前と同じ水準を保っています。
ロシア国内の専門家からは、ロシア産原油の需要が高まった場合、国内用の原油を確保するため、輸出制限に踏み切るのではないかという見方も出ています。
■イランとアメリカ 双方の声明
エネルギー供給の不安が高まる中、イランの革命防衛隊は10日、声明を発表。
「アメリカとイスラエルの攻撃が続くなら、中東地域から敵対国や、その同盟国への原油の輸出を1リットルたりとも許可しない」
一方、トランプ大統領は9日、自身のSNSで「イランがホルムズ海峡の石油の流れを止めるなら、アメリカはこれまでの20倍以上の力で報復し、イランが国家として再建できないようにする」と警告しています。
新しい最高指導者に選ばれたモジタバ師の外交政策顧問は、戦争終結には各国がアメリカやイスラエルに戦争終結を促す圧力をかける必要があるとの認識を示しました。
ハラジ外交政策顧問 「この戦争はすでに、インフレやエネルギー不足という形で、他国に多大な経済的圧力をかけてきた。戦争が続けば、この圧力はさらに高まり、他国は介入せざるを得なくなるだろう」
(2026年3月11日放送分より)