春の行楽シーズンを控え、宮城県南三陸町のキャンプ場ではクマの対策を強化しています。クマの傾向について専門家に聞きました。

 南三陸町にある神割崎キャンプ場キャンプ場では春の行楽シーズンを迎え、利用客が増える中クマを近づけないための対策を強化しました。

 神割崎キャンプ場三浦厚太郎さん「クマの忌避剤をまいているところです。木々が生い茂っている所はクマが潜みやすいので、そこを中心にまいてます」

 神割崎キャンプ場では、1月にクマが目撃されて1週間営業休止に追い込まれました。 以前から数カ月に1回クマよけの薬剤をまいていましたが、半月ごとに頻度を増やしました。

 更に、キャンプ場の中心に新たに避難用のシェルターを設けて、とっさの避難に備えて非常食や毛布も用意しました。ごみを外に放置しないことなどを呼び掛けるポスターも作成し、利用客自身にも対策を促します。

 利用客「自然の中に身を置くので、危険があるということを常に頭に置きながらキャンプを楽しみたいと思いますね」

 野生動物の生態に詳しい石巻専修大学の辻大和教授は2025年、クマが人里に現れる一因とされたブナの実の凶作が2026年はある程度落ち着くと見ている一方、油断できない理由が他にあると言います。

 石巻専修大学理工学部辻大和教授「実はクマ自身の数も一昔前に比べると、やはり増えていると私たちは考えています。県が出している個体数の推定値も、次第に数が増えてきていると報告をしています。人里にやって来るクマが増えても、おかしくはないということになります」

 特に、冬眠が明けた今の時期、注意が必要なのが子育て中の親グマです。

 クマは冬眠中に出産し、子連れのクマは敏感になっていると言います。

 石巻専修大学理工学部辻大和教授「やっぱり子どもを守るためにいつも以上にナーバスになっていると思われますから、一緒にいる時はなるべく近付かないことだと思います。すぐ距離を取って逃げるということだと思います」

 個体数が増えているということで、引き続き注意が必要です。辻教授によりますと、クマに遭遇した場合には大声を出したり走り出したりすると、かえってクマを刺激する可能性があるため、背中を向けずゆっくりと後ずさりしてその場から離れることが大事だということです。