働く人のライフスタイルが多様化する中、働き方によって週の休みを3回にできる選択的週休3日制が広がりつつあります。これから就職活動を始める学生にとっても、勤務先が週休3日制を導入しているかどうか、気になるのではないでしょうか。

 関謙次記者「宮城県庁では2026年から、週休3日制を全職員に導入しています」

 宮城県は2026年1月1日から、週休3日制を選べる対象を全ての職員に広げています。

 これまでは育児や介護の必要がある職員に限定していましたが、職員のワークライフバランス向上を目指して拡大しました。

 県が導入した、選択的週休3日制の一例です。

 県職員の1日当たりの勤務時間は所定では7時間45分、月曜から金曜の5日間で合計38時間45分働くことが標準です。

 例えば、月曜から木曜の勤務時間を延長し4日間で合計38時間45分働けば、金曜を休日にすることができます。総勤務時間は変わらず、給与も減りません。

 2月下旬に制度を利用した子育て社会推進課の野村笑佳さんは、月曜から木曜の勤務を延長し金曜を休日にしました。

 県子育て社会推進課野村笑佳さん「計画的に週休3日を使ったわけではなかったので、何をしようかなと思いながら、結局最後は買い物して終わったということではあるんですが」

 仕事とともに3人の子育てにも追われているという野村さんは今回、1人で街を散策してリフレッシュに充てたということです。業務への支障は無かったのでしょうか。

 県子育て社会推進課野村笑佳さん「勤務時間が変わるわけではないので、そこで自分の業務が滞ることはないのかなと思います」

 野村さんは、今後も必要に応じて制度を使っていきたいと話します。

 県子育て社会推進課野村笑佳さん「すごく働きやすいといいますか、業務を自分で調整できるということは、子育て真っただ中の私にとってはとても心強いなと思います」

 県人事課によりますと、全国で25の自治体が週休3日制を導入済みか導入を予定しています。

 県人事課山本志穂課長補佐「令和6年(2024年)10月に県におきまして、職員確保緊急プランを設けまして、より働きやすくのところにフレックスタイム制と週休3日制が該当しております。柔軟な働き方を提供したいことの、1つの制度の表れと考えております」

 山本さんによりますと、導入からの3カ月で制度を利用した職員は延べ106人。対象を限定していた2025年12月までは、利用者は月に数人程度でしたが、大幅に増えたということです。

 働きやすい職場環境づくりは、他にもあります。林業振興課では壁を塗り替えると共に、県産木材を使ったミーティングブースを設けて明るい雰囲気に一変させました。

 県人事課山本志穂課長補佐「元々は全く無い、こういった空間はありませんでしたが、執務室内のレイアウトを大きく変えまして。きれいな場所で働きたいという方の要望に応える意味で、オフィス改革も順次進めております」

 取り組みの狙いは、人材確保です。近年は少子化に加えて民間との競争も激しくなり、公務員のなり手不足が深刻化しています。

 県の職員採用試験の応募者は、10年前の半分程度に落ち込んでいます。

 週休3日制も含む県の職員確保緊急プランは、学生に選ばれる魅力的な職場づくりのために引き続き取り組みたいと山本さんは話します。

 県人事課山本志穂課長補佐「賃金だけではない、より豊かな生活を求めて自分にどういった職業が良いいのかという視点で、職業を選ばれる方が多くなってきているのかなと思いますね。我々も働きやすさというところを重視して色々な取り組みをしておりますので、是非就職先の候補に入れていただければなと思っております」

 宮城県が採用している週休3日制は、総労働時間が維持される方式のため給料は減りません。うまく使えば趣味や家族との時間を増やせるので、導入する企業が増える見込みということです。

 宮城県の市町村や企業について尋ねたところ、回答があった中では仙台市と名取市が「検討中」としていて、名取市は5月から制度を試行して実現できるかを探るということです。

 民間は大手数社に尋ねましたが、導入したと答えた企業はありませんでした。