候補者2人が同じ得票数となった茨城県の神栖市長選挙で投票用紙の点検を行った県の選挙管理委員会は新たに無効票があったと判断し、くじびきで決まった市長の当選を無効と裁決しました。
去年11月の神栖市の市長選挙は立候補した現職の石田進氏(67)と新人の木内敏之氏(65)の得票数がともに1万6724票と同数になったため、くじ引きの結果、木内氏の当選が決まりました。
この結果を受けて石田氏が異議を申し立て、市の選挙管理委員会による投票用紙の再点検が行われましたが、得票数は変わらず、石田氏や有権者が去年12月に県の選挙管理委員会に審査を求めていました。
県の選挙管理委員会は今月28日に審査の裁決を行い、親族が和菓子店を営む木内氏の有効票の中に「まんじゅうや」や「だんごや」とだけ記載されている投票用紙2票について、「木内氏の通称として広く使用されていると認めるに足りる証拠はない」とし、無効と判断しました。
一方で、石田氏の票にも1票の無効票があったと判断し、その結果、得票数が石田氏が1万6723票、木内氏が1万6722票だったとして、市長に就任した木内氏の当選を無効とする裁決を下しました。
県の選挙管理委員会の裁決に不服がある場合は東京高裁に裁判を起こすことができ、判決が確定するまで木内氏の職は失わないということです。