毎年5月14日から20日までは、ギャンブル等依存症問題啓発週間です。宮城県庁では、理解を広めようとパネル展が開催されています。
パネル展ではギャンブル依存症の当事者や家族の声を通して、適切な医療や支援により回復が可能であることを伝えています。
ギャンブルはパチンコや競馬のほか、近年はスマホを使ってのオンラインカジノなどにより依存症になる患者が増えているということです。
ギャンブル依存症家族の会宮城鈴木佳子さん「内に抱え込まず家族で何とかしようとせず相談機関、病院にそれぞれにつながって相談していくことが大事なことだと思います」
パネル展は、宮城県庁で15日まで開催されています。30日にはギャンブル依存症に悩む当事者や家族を対象とした、セミナーが予定されています。
公営ギャンブルやパチンコだけではなく、オンラインカジノなどの違法ギャンブルがあります。FXや仮想通貨などの投資でも依存症になるケースがあります。2021年以降は、20代の依存症患者が急増しています。
ギャンブル依存症の当事者と家族でつくる団体、ギャンブル依存症問題を考える会のアンケートによりますとコロナ禍以降20代の依存症が増えていて、考える会ではコロナ禍で若い人たちがスマホで手軽にギャンブルをするようになったと分析しています。
全国どこでも賭けられるようになり、オンラインカジノではすぐに結果も出るため、ギャンブルを始めてから依存症になるまで短くなっていると警鐘を鳴らしています。
考える会に相談した人のうち、借金の額を回答した人の借金平均額は年々増えていて、2025年は1000万円を超えています。
その多くは家族や知人からの借金です。親の財布からお金を取ったりブランド品を売ったり、友人や知人からお金を借りるなど家族以外にも被害が及んでいます。
ギャンブル依存症問題を考える会田中紀子代表「スマホでギャンブルができてやめ時が無い、ナイターでの公営競技が増えたためオンラインカジノは24時間やっている。ギャンブルの歯止めが利かなくなっていることが大きな理由」
1億円を超える借金を抱えた人もいるということで、借金が高額化する大きな理由が親に借りる人の多さです。
相談に来た親のうち、約9割が子どもの借金を肩代わりしたことがありその平均額は891万円に上ります。親の肩代わりがギャンブル依存症に余計に拍車を掛けるいると、田中さんは指摘します。
ギャンブル依存症問題を考える会田中紀子代表「親御さんは、そういうことをやれば親に感謝をしてやめるだろうみたいな精神論を持ってる。だけどそれは全くの逆で、親が借金を返してあげればまた借金ができる。またギャンブルの軍資金ができるだけです」
田中さんは、家族が正しいギャンブル依存症の知識を持つことが大切で、ギャンブルの借金の肩代わりはしないこと、家族だけでも相談に行くことが重要だと話します。
そして、1人では抱え込まずに周りの人への相談や、同じ問題を抱えた人が集まるコミュニティに参加することが依存症からの回復につながるとも話していました。
ギャンブル依存症を考える会の相談電話は、070−4501ー9625です。