ハンタウイルスの集団感染が疑われているクルーズ船から、日本人1人を含む乗客らが下船しました。
夜明け前、スペインのカナリア諸島に到着したクルーズ船。スクリーニングが行われ、4時間後には乗客の下船が始まりました。
乗客たちは、そのままバスで空港に直行し、イギリスやアメリカが用意したチャーター機で帰国の途につきました。今後、各国で用意されている施設で数日を過ごし、さらに自主隔離をすることになります。
木原稔官房長官 「(乗船していた)邦人の健康状態に問題はないものの、今後、WHOの推奨等に基づき、英国にて、現地保健当局による最大45日間の健康観察等を受ける予定であります」
現地での乗客の下船、帰国作業は、2日間に分けられていて、11日にも終わる予定です。
ただ、余波はまだ続きそうです。
旅の途中で下船していたイギリス人。いまだトリスタン・ダ・クーニャ島から出ることができず、救護物資が軍によって空中投下されています。
また、新たな感染者として、乗客のフランス人女性が陽性反応に。アメリカ人1人も陽性反応を示し、これとは別に軽度の症状を訴えている乗客も出てきています。
WHO テドロス事務局長 「症状が出てもハンタウイルスとは限りません。ほかの病気のおそれもあるため、検査は必要です。乗客の多くは高齢で、さまざまな慢性疾患が想定されます」
ハンタウイルスの中でも、ヒト・ヒト感染する種類は、重症化リスクが高いものの、広がりやすいわけではありません。 宿主であるネズミの生息分布が限られているからです。
それでも、今回の件を受け、アルゼンチンの専門家は「ヒト・ヒト感染に関しては、今後、見方が変わるだろう」としています。