2027年3月に閉校する宮城県石巻市の小学校で16日、最後の運動会が開催されました。かつて地域と共に歩んだ楽隊を再現したバンドが、運動会を盛り上げました。
北村小学校は最も多い時には児童数が約900人でしたが、少子化により現在は41人になりました。2027年度に近くの小学校と統合するため、153年の歴史に幕を下ろします。
「最後まで笑顔を忘れずに北村小学校最後の運動会を最高の瞬間にすることを誓います」
16日、地域の人に見守られながら開催された運動会をバンドの演奏が盛り上げました。
かつて地域で活躍した、北村大沢楽隊を再現したバンドです。1923年(大正12年)に地域の青年が結成しました。
北村小学校では、80年以上も楽隊の生演奏と共に運動会が開催されていましたが、2010年に楽隊は無くなってしまいました。途絶えた楽隊を最後の運動会で復活させようと、楽隊長だった渡辺喜一さんの息子、渡辺俊夫さんらが今回の演奏を企画しました。
渡辺俊夫さん「私は親父が演奏して子どもが走ってると運動会という感じ。もうわくわくです、童心に帰ったみたい」
俊夫さんはカメラを手に子どもたちを見守ります。演奏は、チンドン屋の音楽などを奏でるプロのメンバーです。
「久しぶりに聴いたので自分たちも小さい時に太鼓叩いて応援してもらったなと。聴けて幸せです」「聴いた途端にやっぱりジーンとくるね」
演奏と地域の人々の温かな見守りの中で、子どもたちが躍動します。
児童「最後の運動会を生の演奏でできたことは、地域の方々も最後だから応援してくれているという感じがあってうれしいです」
最後の運動会は、大盛況でした。
八巻淳校長「紅組白組どちらのチームも、北村小学校の長い長い歴史にふさわしい堂々とした戦いぶりでした」
バンドメンバー大熊ワタルさん「音で皆と一体化して1つになれた気がして、本当に最高でしたね」。1つの句読点だったと思うんですけど、決して無くなるのではなく皆の心の中に残っていってほしいと思います」
渡辺俊夫さん「地区を上げて、ここ数年運動会にこんなに人が来たことないんじゃないかってくらいすごかったですね。懐かしくて親父の顔が浮かびそうです」