クマの目撃が市街地でも相次いでいます。いわゆるアーバンベアについて、専門家に聞きました。
4月17日、仙台市青葉区木町通の宮城県庁からもほど近いマンションの敷地にクマがいるという情報が寄せられました。
住民「すごい不安になりますね。この辺にもついに出てきたのかなと思うと」
新田智紀記者「市街地でクマが目撃され、現場は騒然としています。クマはマンションの奥にいるということです」
周辺では、前日の夜中から市街地でクマが確認され多くの市民が撮影していました。
アーバンベアというネーミングを使い始めた北海道にある酪農学園大学の佐藤喜和教授に、対処法を聞きました。
佐藤喜和教授「身に着ける物としては、クマよけの鈴が一番普及している。意識的に使う物としては笛、ベアホーンのようなガス圧を利用して音を出す道具。原始的には自ら声を出す、手をたたくとか」
アーバンベアも里山のクマも、基本的対処法は同じで、遭遇しないためにはこちらの存在を知らせることが大切ということです。
更に佐藤教授は、クマが出没しやすい時間帯と子どもたちの登下校の時間帯が重なる点にも注意が必要と話しています。
佐藤喜和教授「集団で登下校しも良いのかなと思う。学校の敷地内に出た時にはどのように避難するのか、校庭で遊んでいる子どもたちをどうやって安全に校舎内に収容するのか、有事を想定した訓練をしっかりとしておいていただくのが大事」
多くの児童生徒が集団で登下校することも、クマに人間の存在を知らせるという点では有効です。
学校では、クマの出没に対応する訓練が地震や津波と同様に必要だと話します。
佐藤喜和教授「市街地までクマが来ている段階では、なかなか難しい。行政や地域住民の協力を得ながら侵入ルートを確実に把握して、そういう場所の環境を変えるとか物理的な柵をするなどしてクマの移動を妨げる。緊急銃猟の判断をする現場の担当者も必要。色々な役割を果たせる専門人材が、地元の役場に配置されるべき」
佐藤教授は、20日から仙台市が設置したAIカメラでクマの行動範囲や移動経路を把握して森林で電気柵などによりクマを遮断することが重要と話しています。
万が一アーバンベアに遭遇してしまった時は、とにかく落ち着いて刺激しないことが重要ということです。
佐藤喜和教授「どんな状況であっても、大きな声を出して刺激したり走り出して背中を見せて逃げたりはク、マを刺激して攻撃を誘発してしまう可能性があるので、まずは落ち着いて走らない、大きな声を出さずにクマの様子を見ながらゆっくりと距離を取ることが基本的な対策」
「クマが出たことが無かった所にまで出没しているので、自分の身にも降り掛かることとして、クマ問題を捉えてほしい。行政はもちろんできる限り対策すると思いますが、自分の身は最後は自分で守るということが大切だと思います」