夜になっても気温が下がらず、眠りたいのに肌にまとわりつく熱気がそれを阻む。そんな苦しい思いをされる方も多いのではないでしょうか? 

 寝苦しい夏の夜快適に過ごすには?睡眠の専門家に話を聞きました。

 熱気のこもる夏の夜。疲れているのになかなか寝付けない。疲れが取れた感じがしないそういった経験はありませんか?

 厚生労働省が公表している季節ごとの平均睡眠時間を示したグラフでは夏は冬に比べて10分から40分ほど睡眠時間が短いことが分かります。

 なぜ、夏は上手く眠れないのでしょうか? 睡眠障害などが専門の田中俊彦医師は夏は「眠りのコントロール」が難しいと話します。

 田中俊彦医師「人間寝るときには体温下げて寝るんですよね。夏、夜30℃とか湿度60%だと、外気温が高いので手足から熱が出ないですよねそしたら、眠れないってことが起こる」

 田中俊彦医師「睡眠は量ともう1つリズムなんですけど夏はどうですか、早く太陽が上がりますね。そうすると、人間は早く目が覚めてしまいますのでさらに疲労が溜まっていく」

 気温と湿度が高い夏は手足などから体の熱を逃がしにくく睡眠中に体温を下げることが難しくなります。

 さらに、日の出が早く気温とともに体温が上がって早く目覚めるため、十分に疲労回復できなくなるのです。

 では、どうすれば暑い夏でも快適に眠ることができるのでしょうか。最も重要なのは、寝室の環境です。

 田中先生によると、夏の時期は室温を26℃程度、湿度を50%程度に保つことで体が冷えすぎず快適に眠れるということです。

 就寝中のエアコンの使い方に注意が必要です。皆さん、タイマーをどのように使っていますか?

 田中俊彦医師「エアコンのタイマーの切れ目が睡眠の切れ目になってる方も多いんですよね。ちょっと高め設定でずっと稼働の方がいいと思われます」

 暑い夜はタイマー機能は使わずに26℃〜28℃程度に設定してつけっぱなしにしておくことで、眠りが妨げられず快眠につながります。

 また、寝室の温度や湿度を「見える化」することも大切なポイントです。例えば、寝室に温度計を置いて体感より暑くなっていないかチェックすることが重要です。

 田中俊彦医師「お年寄りは感知する能力がちょっと落ちるので、暑いのがわからないまま過ごすことがありますよね。温度計とか首計ありますのでそれをうまく確認してもらえばいいんじゃないですかね」

 エアコンの風が体に当たるのが苦手だという方は、扇風機などを使って空気を循環させ、効率的に部屋を冷やすと良いということです。

 そして、もう一つポイントになるのが寝具選びです。

 たくさん汗をかく夏はメッシュ素材などの風通しの良い生地や、冷感タイプの素材が好ましいということです。

 さらに、快適な睡眠のために効果的な、こんなひと工夫も。

 田中俊彦医師「脳を冷やすっていうことが寝るためには必要なんですけど、深部体温で全体に下がればいいんですけど、枕とかにですね、柔らかい保冷剤なんか入れればだいぶ冷えてくると思いますよ」

  寝室の環境を整えること。エアコンを使い、室温は26℃、湿度は50%程度に保ちます。タイマー機能は眠りを妨げることがあるため、一晩中つけておくのが望ましいということです。

 この時、自分の体感だけで判断せず、温度計などで室温を「見える化」することも大切です。

 また寝具選びも重要です。夏は汗や熱がこもりやすいため、メッシュ素材など風通しのいいものや、冷感素材がおすすめです。

 暑さが厳しいときには、氷枕などを使うことも効果的です。災害などで停電し、エアコンが使えない時にも役立ちます。

 保冷剤や濡れたタオルで頭を冷やすことで深部体温が下がり、質の良い睡眠が取りやすくなります。