北京で人型ロボットの大規模な競技会が閉幕しました。ロボット産業の成長を支える科学技術分野の人材育成の裏側を取材しました。

 世界人型ロボット運動会の最終日となった26日、100メートル走の決勝で優勝したロボットのタイムは速報値で8秒64となり、決勝に進出した5体のロボットすべてが8秒台を記録しました。

 会場では、多くの子どもたちが目を輝かせながら観戦していました。

「(Q.ロボットを作るならどんなロボットを作りたい)高齢者のためのロボットを作りたい」 「格闘技系のロボットを作りたい」

 競技にも若い世代が多く参加していました。北京や上海などではすでにAI(人工知能)学習が義務教育化されていて、ロボット企業も後押ししています。

Galbot創業者 王鶴さん 「中国は多くの小学校・中学校・高校で、人型ロボットを体験できる条件がそろっている。多くの若者がこの業界に入ってくることをサポートしたい」

 人材育成はこんな場所でも。中国各地に20店舗ある教育塾では、未就学児に対するAIなど科学技術に関する授業が行われています。

生徒 「大きなロボットを作りたい。宿題をやってもらいたい」

 この生徒は入校からわずか1年で、北京市で行われたロボット開発の大会で優勝したそうです。

生徒 「電子機器に興味を持っている。デザインもできるエンジニアになりたい」

 塾の経営者は、若い世代から教育を始めることの重要性を強調します。

冷湖実験室 創始者 高峻レイさん 「AIは単なる道具だ。この道具を手に入れる時期が早ければ早いほど、子どもの能力が高くなるだろう」

 国を挙げた人材育成が中国のAI・ロボット産業の成長を支えています。