アメリカとイランの攻撃の応酬が再び激化しています。大規模な経済制裁を重ねるイランはロシア、中国と連携する動きも。

■アメリカとイラン 応酬激化

 中東を管轄するアメリカ中央軍が再びイランを攻撃したと発表しました。

米中央軍 「イランの革命防衛隊がホルムズ海峡を航行する商業船舶や地域に展開するアメリカ軍兵士に対して攻撃を試みていることを受け、実施した」

 アメリカ中央軍は革命防衛隊の施設を攻撃したとしています。

 一方、イランの赤新月社が公開した映像。

 赤新月社によりますと、アメリカの攻撃によってイラン南部で結婚式の会場にいた子ども1人を含む5人が死亡し、50人以上が負傷したといいます。

 そして、イラン側は報復として、革命防衛隊がヨルダンにある米軍施設をミサイルで攻撃したと発表。

 再び攻撃の応酬が激化するのでしょうか。

アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「今、少なくともアメリカ側は本格的な戦闘をするだけの余裕はない。特に砲弾、それからミサイル在庫が減っているので、当分の間は経済制裁を強化することになる」

■アメリカとイラン 攻撃の応酬激化

 アメリカは先週、イランに対して大規模な制裁を科すと発表しています。

アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「経済制裁には時間がかかるので今、UAE(アラブ首長国連邦)など周辺諸国と協力してイランに対する金融制裁を強化しているが、まだ具体的な効果が表れている段階ではない」

 制裁に実効性を持たせられるか、鍵となるのは中国です。

アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「イランの原油の8割以上を買っていたのが中国なので、本当の意味でイランを経済的に締め上げるためには中国の協力を得て、中国とイランの金融取引を停止させなければならない」

 その中国がロシアとともに主導する「上海協力機構」の首脳会談が1日、中央アジアのキルギスで開催されました。

 そこで採択されたのが「ビシケク宣言」。

 「イランへの軍事攻撃を上海協力機構として非難する立場を改めて確認する」「国際平和に深刻なリスクをもたらす」と名指しはしないものの、アメリカとイスラエルを厳しく非難する内容です。

アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「アメリカの一方的な攻撃で始まったイラン戦争に簡単に協力するわけにはいかないという意思を示すためにも中国、ロシア、イランが連携してアメリカに対抗する意思を示した。中国としても何よりプライドがあるし、イランとの経済関係は一定程度維持という考えがあるはずなので、アメリカからの要請にすぐに応じることにはならないと思う」