サメの水揚げ日本一を誇る宮城県気仙沼市で、高級食材フカヒレの天日干し作業が行われています。

 気仙沼市の水産加工会社、中華高橋水産では、気仙沼港に水揚げされたヨシキリザメの尾びれ約7000枚をつるしたり網の上に並べたりする作業が行われました。

 2021年は新型コロナの影響で高級食材の需要が減り、天日干しは行わなかったためズラリとフカヒレが並ぶのは2年ぶりの光景です。

 天日干しには、空気が乾燥するこれからの時期が最適で「室根おろし」と呼ばれる寒風にさらし、約80日かけて熟成させます。

 1枚1.3キロほどの尾びれは、水分が抜けて4分の1の重さになり、凝縮されたうま味と独特の食感が生まれるということです。 中華高橋水産戸羽悦郎さん「お客様に喜んでもらえる、おいしく食べてもらえるものを作っていきたいと思っています」

 天日干し作業は4月下旬まで続き、フカヒレは首都圏のホテルや料理店に出荷されます。