政府は、石油元売り会社に補助金を出してガソリン価格の急騰を抑える対策を行っています。

 しかし、宮城県内では価格を据え置くガソリンスタンドもみられ、値下げの見通しは立っていないようです。

 1月31日時点での県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットル当たり167.1円と先週の調査から1.3円高くなりました。

 ハイオクも1.2円高い177.7円で、レギュラー、ハイオク共に4週連続の値上がりです。

 政府は先週、レギュラーガソリンの小売価格が全国平均で170円を超えたため、石油の元売り会社に最大5円の補助金を出し、価格急騰の抑制に乗り出しました。

 しかし、松島町にあるこちらのガソリンスタンドでは、先週から価格を下げずにレギュラーガソリンは165円に据え置いていました。

 購入者「安くなってほしいけど、なんとか国でもしてもらえればいいけどね。物価は上がるし年金は下がるし大変なことだよね」

 「やっぱり原油の方が上がっているからな。買い物や病院に(車は)必要だから」

 ガソリンの店頭価格は、元売り会社の卸価格に人件費や利益を上乗せして各店舗が決めます。

 今回、卸価格は2円程度、下がりましたが、1月から人件費を下げることで値上げを食い止めてきたため、すぐに店頭価格を下げるという判断はできないということです。

 ジェイエイ仙台松島給油所今泉毅所長「(国の補助金は)ガソリンの高騰の抑制には有効ですが、ただそれが販売価格に直接値下げという形で転嫁できるかは別の状態。なんらかの形で国の施策で利用者の財布にやさしいような施策を打ち出してほしい」

 県内の石油販売業者が加盟する宮城県石油商業協同組合によりますと、ガソリン価格は今後、政府の補助額の5円を上回ることが予想されるため値下がりの見通しは立っていないということです。