宮城県の石巻魚市場に養殖ギンザケが今シーズン初入荷し、市場は活気づきました。

 一方、16日の地震により岸壁が地盤沈下する被害が出ています。

 18日朝、石巻魚市場には石巻市の鮎川や雄勝で育てられたギンザケ約8トンが運び込まれました。

 2022年は水温が低く生育の遅れが心配されましたが、色や脂の乗りも良いということです。

 平均価格は1キロ1022円と、4年ぶりに1000円を超える高値で取引されました。

 市場では、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、輸入サーモンの供給が不安定になっていることが高値の要因と見ています。

 取引されたギンザケは、全国のスーパーなどで販売されます。

 一方、16日の地震で冷凍の魚を扱う施設の前の岸壁が、数十メートルにわたり最大で20センチほど沈下する被害が出ました。

 このままではフォークリフトが使えないため、魚市場では冷凍のカツオやマグロの漁期が始まる6月までに応急処置を施すことにしています。