宮城県石巻市の養鶏場で鳥インフルエンザへの感染が確認されました。県がニワトリ約3万3000羽の殺処分を進めていて、28日には一連の防疫措置を完了させる予定です。

 県によりますと21日から24日までに石巻市の養鶏場でニワトリ約1000羽が死んでいるのが見つかりました。

 県が遺伝子検査を行った13羽全てから毒性の強いH5亜型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたため、県は25日からこの養鶏場のニワトリ約3万3000羽の殺処分を始めました。

 殺処分は26日の午前中までに終わらせる予定で、消毒や埋却など全ての防疫措置が完了するのは28日になる見通しです。

 また、県は半径10キロ以内にある養鶏場で飼育されているニワトリ約4万1000羽については、出荷を制限しました。

 県内の養鶏場で鳥インフルエンザが発生するのは、2017年3月に栗原市の養鶏場で確認されて以来5年ぶりです。

 遠藤信哉副知事「迅速に処置を講じて参りたいと考えていますので、不安を持つことないように安心していただければと思う」

 県では鶏肉や卵を食べることにより、人が鳥インフルエンザウイルスに感染することは無いとしています。