帽子をかぶってマンションから出てくる保育士の男。4日、警視庁に逮捕されました。優しかったという保育士。被害は数十件に上るとみられています。
■保育士の男逮捕 男児に…
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「自分の人生も子どもの人生もぶち壊されたと思って、本当に許せない」
保護者の怒りの矛先が向かうのは帽子を被り、眼鏡を掛けた男。4日、男児に対する不同意わいせつの疑いで逮捕された木村正章容疑者(40)。職業は保育士です。
容疑者が勤める保育園の保護者 Bさん 「(子どもが)1人で泣く、よく泣く『寂しい』とか。『私は1人なんだ』『私は死ねば良い』『(自分が)死ねばいい』という話をよくする」
木村容疑者が勤務する保育園では、複数の保護者が同様の被害を訴えていました。
それは、子どもたちが楽しみにしていたであろう“キャンプ”で起きました。
東京・新宿区にある保育園に勤務していた木村容疑者。逮捕前の姿が捉えられていました。
少し周囲を気にしたのか、こちらをじっと見ながら自転車で出掛けます。
2年前の1月、長野県で実施されたキャンプの際、男児の体を触るなど、わいせつな行為をした疑いで逮捕された木村容疑者。
5歳の子どもを持つ保護者が別の被害を訴えます。
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「いつも優しくて子どもも楽しそうに話すので、好きなんだなと思って信頼した」
木村容疑者が勤めていた保育園では同様の被害が数十件、確認されているといいます。
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「同じクラスの母親に『風呂で子どもが男性保育士に触られた』と。自分の子どもに確認したら同じような発言をしていた。私とその子だけではなく、他にも大量に被害者がいたと気付いた」
子どもが動揺する様子を覚えていました。
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「『僕のせいで木村先生がどこかに行っちゃうの?』とか、大変なことになったこと(子どもが)感じ取っていて、その日は『僕が警察に捕まる』とかメンタルが荒ぶっていて、私が負荷を掛けてしまったのがすごく伝わって。今は元気だけど、ずっとそんなことをされていたけど、別に悪いことをされている感覚は子どもにはないので」
別の男児の母親も子どもから話を聞いていました。
容疑者が勤める保育園の保護者 Bさん 「息子から『きょう木村先生から体を触られた』。その時、冗談と思った。被害に遭ったママがグループラインにアップして動画の内容を全部見て、うちの息子も同じようなことをされたなと。そういう話も聞いたなと急に思い出してその時、初めて気付いた」
息子の様子の変化も覚えていました。
容疑者が勤める保育園の保護者B 「公園で遊ぶ時に(ズボンを)下ろして他の人に見せた。『ママこれは良くないことなの?』と、『そうだよ、それ犯罪です』と。『じゃあ警察に捕まるの?』とその時に息子が急に泣き出して『ママやっぱり僕、言ったのは嘘でした』『木村先生を警察に入れないで下さいね』と。すごく嫌な感じだった、すごくはっきり覚えている。『僕はやっぱり一人なんだ』、急に寂しくなって泣き出す。波が激しい、『全部自分が悪い』『自分は死んだ方が良い』とか言う。息子は冗談と思っているけど、自分の中で怒り。何でその時、早く気付かなかったのだろう、夫と相談して早く行動すれば良かった。そしたら2、3回目の被害とか多分なかっただろう。この保育園、信頼して預けたんだけど、自分はすごい混乱している、怒りですね」
被害に遭った2人の保護者は保育園に相談したそうです。
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「一度、保育園側に相談したが『それはスキンシップの一部だ』と言われた。『やめて下さい。私たちも愛情が足りない子どもたちを抱っこしたり、ちょっと触ったり当たることあるでしょう。子どもは嘘をつく生き物だから』と説明された」
容疑者が勤める保育園の保護者 Bさん 「私、園長に言ったんですけど、『それはない、保育園の先生はどれだけ忙しいか分かりますか』と」
木村容疑者が学童に勤務したのは7年ほど前。今回、逮捕されたのは2年前の1月の事案。去年4月ごろ、系列の保育園に異動しています。
その年の10月、保護者と保育園の間で話し合いが持たれます。
■「人生壊された」被害数十件か
容疑者が勤務する保育園では同様の被害が相次ぎ、保護者が訴えていました。
保育園の言い分は…。
保育園 「木村先生が名前が挙がったから『これはしょうがないね、あなたどうするの?』って。(本人に確認したが)事実は認めてないですよ。しかし、きょう朝から(木村先生から)『退職しようかな』と思ったりしていると。きょう、すぐ保育園から抜けました」
保護者 「何でもっと早く対処してもらえなかったのか」 「事実確認は園がやるのではなく、第三者がやらないといけないのでは」
保育園 「それはそうだと思います」
保護者 「(子どもは)木村先生のことを悪いように話さない。『木村先生が触ってきた』と楽しそうに言っていて」
保育園 「まずは子どもの心理を聞いて…」
保護者 「今後、一生(この問題と)付き合っていくんですよ。“子どもの性被害”って大きくなった時に意味が分かってからが一番怖いと言われている。もっと持続的なフォローを考えていただきたい」
保育園は、この話し合いを機に木村容疑者を謹慎にしています。
園はANNの取材に対し、こう回答しています。
保育園(ANNの取材に対し) 「園としては今後、事実関係を確認して厳正に対処したいと考えている」
容疑者が勤める保育園の保護者 Aさん 「自分の人生も子どもの人生もぶち壊された、本当に許せない。二度と子どもに関わることをしてほしくない。二度と普通の生活を送らないでほしい」