16日の地震により東北新幹線が脱線した現場では撤去作業が続いていて、29日からは脱線した車両をクレーン車を使って線路に戻す作業が始まります。

 東北新幹線は、宮城県白石市内を走行していた17両編成の下り列車のうち16両が脱線し、乗客4人がけがをしました。

 現場では、脱線した車両をレールに戻す作業が続けられていて、27日から白石蔵王駅への車両移動が始まりました。

 27日は4両の移動を完了し、28日は3両を移動させる予定です。

 また、29日からは1メートルほど脱線した6号車と、その前後の車両をレールに戻すため、クレーン車を使った作業が始まります。

 東北新幹線は、福島県の郡山と岩手県の一ノ関の間で運休が続いていて、全線の再開は4月20日前後になる見通しです。

 平山栄大カメラマン「土砂崩れによって破壊された電柱電線の復旧作業が行われています」

 名取市にある樽水ダムでは、道路脇の斜面が幅50メートル、高さ40メートルにわたって崩落しました。

 この影響で電線が切れる被害が出たため、現場では新たな電柱の設置を優先して行っていて、28日午後、ダムの管理事務所への電気の供給が再開しました。

 土砂の撤去は、4月4日から始まる見通しです。