下水に含まれる新型コロナウイルスの量から、今後の感染者数を予測する東北大学の調査で、仙台市の感染者数は減少傾向は続くとの結果が示されました。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、毎週仙台市内の下水処理場から下水を採取して、検出された新型コロナウイルスの量から次の1週間に発生する感染者数を予測しています。

 これは2月から今週までの結果をまとめたグラフです。赤い線で示したものが研究による予測値で、青い線で示したものが実際に確認された感染者数です。

 先週は、1597人の予測値に対して実際に確認された感染者数は1681人で、若干予測値を上回りました。

 1週間の感染者数としては前の週と比べ、13パーセント下がりました。

 今週の仙台市内の感染者数は、先週の実測値を225人下回る1456人と予測されていて、緩やかながらも減少傾向が続くとみています。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「2月上旬が(下水中のウイルス)濃度が一番高い時期だったんですけど、そこから間違いなく急激ではないんですけど緩やかに減っている傾向が続いている」

 佐野教授は、減少傾向は続くものの、新年度を迎え感染者が再び増加に転じるリスクはあるとして感染対策の継続を呼びかけます。 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「懸念材料としては、4月で年度末年度明け人が動く機会が多いので、まだ急激に減る状況に至っていないので、引き続き気を付けて過ごして頂く事が大事かと