仙台市青葉区の瑞鳳殿では、16日の地震で石灯籠など21基が倒壊したことが分かりました。30日で地震から2週間ですが、復旧のめどは立っていません。

 伊達政宗公を祀る青葉区の瑞鳳殿では、石灯籠や供養塔など計230基のうち21基が倒れたということです。

 2021年2月に震度6強を観測した地震でも、石灯籠や墓石など約130基が被害を受けていて、その修復工事の完了を3月末に控えた中での被害でした。

 本殿前の9つの灯籠は、地震当日の夕方に修復作業が終わったばかりでしたが、このうちの2つが倒れたということです。

 瑞鳳殿石川潤一事務局次長「やっと皆様に見ていただくということを思っていたところですが、非常に残念に思っています」

 復旧のめどは立っておらず、今週中にも市の調査が入る予定だということです。

 そして仙台城跡では2カ所、石垣の崩落が確認されていますが専門家が調査した結果、他にも石がずれたり歪んでいる場所が見つかっていて、被害の全容はまだつかめていないということです。

 また、地震で傾いた伊達政宗公の騎馬像は、専門家による調査すら始まっておらず、こちらも復旧のめどは立っていないということです。