宮城県内の山では山菜採りのシーズンが到来していますが、そうした中でクマに人が襲われる被害が発生しました。

 県では、冬眠明けのクマに注意するよう呼びかけています。

 17日、色麻町の山林で山菜採りをしていた30代の男性が、クマに襲われ手と足にけがをしました。

 男性は警察に対し「クマは何度も襲い掛かってきたが、抵抗しているうちに山林の中に消えていった」と話したということです。

 この付近では、2011年と2019年にも山菜採り中にクマに襲われる被害が発生していて、近所の住民は今の時期、山へは立ち入らないようにしていると言います。

 「今の時期は山菜の時期で、地元の人が山に入らない。(クマが)怖いから」「(山菜採りの人が)やたらと入るからね、全然(土地勘の)分からない人が(入るのが)それが危険なんですよね」

 県によりますと、これから冬眠から覚めたクマの活動が盛んになり、8月にかけ目撃情報が急増するということです。

 県自然保護課高橋倫太郎課長補佐「やはり春先ということで、食料を求めて活動が活発化しておりますので、やはり人と出会う確率というのは非常に高くなってくると思われます」

 18日は仙台市泉区西中山でもクマ1頭が道路上で目撃されました。

 県は、これから迎える行楽シーズンを前に、クマに遭わないようにするのが大切だと呼びかけています。

 県自然保護課高橋倫太郎課長補佐「複数の人数で行動されるのが、万が一の時があった時には心強いですし、なるべく音を出すようなものを持っていかれると良いのかなと。根本的には、あまりクマがいそうなところには近づかないようにするしかないと思いますね」