「ぬい活」って何?―旅行先やカフェなどにお気に入りのぬいぐるみを連れて行って、一緒に旅をしたり写真を撮ったりする活動、通称「ぬい活」が全国的に流行しています。

 全国で流行する“ぬい活”の魅力を探ります。そして宮城県内の反響も。

 東京商工リサーチが行った調査によりますと、ぬいぐるみの販売やサービスなどをする34社の売り上げは、5年前と比べて約1.7倍と大きく成長しています。実際にぬいぐるみを持ち歩く”ぬい活”を楽しむ人や、意外な需要が出ている店に話を聞きました。

 仙台市青葉区にあるヴィクトリアンカフェ。可愛らしいアンティーク家具が並ぶオシャレなカフェですが、SNSを見ると「ぬい撮り歓迎」の文字が。

 店主は「皆さんが自分で推しているキャラクターやアイドルのぬいぐるみを一緒に連れてきて食事を楽しむみたいに、撮影も楽しむ方が多くいらっしゃいます」

 元々、店内の可愛らしさから「映える写真」を目当てに来店する人が多く、ぬいぐるみを連れてくる人もいたことから「推奨店」と銘打つようになったそうです。

 店主は「たくさんいっぱい並べて撮影したいって方が推奨店となっていると気兼ねなく並べられるという風に、すごく喜んでくれる方がすごく多い」

 この日訪れた人に話を聞きました。

客の男性は「(この子は)カービィっていうゲームに出てくるワドルディっていうキャラクターです」「常に車の中に乗せて一緒にいろんなところ行ってる状態です」「なんか仕事とかでけっこう辛い時があったりするんですけどそういった時に見てると癒されるっていう感じですかね」

 次に来店した女性2人のカバンにもぬいぐるみがありました。

 女性は「私に癒やしを与えてくれる存在です」「癒やしと気軽にいろんなところに(一緒に)行けるところです」

 注文したのは、この日から新メニューとして登場した中央に「ぬいぐるみ」を飾れるスイーツのプレート。その名も「推し降臨スポット付き!神席アニバーサリープレート」

 推しのぬいぐるみを座らせて撮影会が始まります。

 女性は「ずっと出かける日は連れて歩いてます」「ずっと一緒じゃないけど近くにいて小さいからこそ持ち歩きがどこにでも連れていけるのがいいなと思いながら連れ歩いてます」

 続いて訪れたのは、意外な需要が出ているお店。創業60年以上で宮城県内に49店舗を展開するオートランドリータカノです。

 担当者は「ぬいぐるみクリーニングの注文は2024年ごろから増えていて、2026年は前年同時期よりも約3倍ペースと増えています」

 「ぬいぐるみクリーニング」は1965年の創業当時から続くサービスですが、全国的にぬい活の流行が始まった一昨年から利用客が増加。需要は高まり続けています。

 装飾品の有無や、大きさなど個性の異なるぬいぐるみたち。預かる側も細心の注意を払います。

 担当者は「大切なお品物ですので汚れや傷みなど特に気になっている点を受付時に確認しております」「汚れは落としても思い出は消えないように」

 それぞれの特徴を丁寧に見極め、1つずつ手洗いで対応しています。洗い終わった後は、ぴかぴかになったぬいぐるみに可愛らしいリボンをかけて、待っている家族の元へ届けられます。

 旅行やお出かけに連れ歩き、汚れてしまったら洗濯……愛好家の間では「ぬい」と呼ばれているぬいぐるみたち、まるで家族のように愛されていました。

 みなさん思い思いに楽しんでいる「ぬい活」ですが、驚きのサービスも存在します。

 それが大手ホテルチェーン、東横INNの「ぬいと一緒にお泊り会プラン」。

 ベッドやガウンの貸し出しもあり、まさに「ぬいぐるみとのお泊り」を体験できます。全国でも限られた店舗でのみですが、実は宮城でも1店舗で楽しむことが出来ます。

 お出かけが増える夏休み、お気に入りの「ぬい」と楽しんでみるのもはいかがでしょうか。