下水に含まれる新型コロナウイルスの量から、今後1週間の感染者数を予測する東北大学の調査結果が示されました。仙台市の感染者数は、緩やかな減少が続くと見られています。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、仙台市内の下水処理場から下水を採取して、検出されたウイルスの量から次の1週間の新規感染者数を予測しています。

 3月からの調査結果をまとめたグラフです。赤い線で示したものが予測値で、青い線が実際に確認された新規感染者の数です。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「先週の下水濃度の調査を見ると減ってはいるので、排出している人は引き続き減少傾向にあるだろうと」

 今週の仙台市内の新規感染者については、先週の実測値1543人を59人下回る1484人と予測しています。

 一方で、ゴールデンウィーク以降、増加に転じる恐れもあるとして注意を呼びかけています。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「人の動きが活発になればなるほど、この値は下がりづらいところはありますので、引き続き感染を予防する対策は変わりなくしておいていただきたい」