宮城県多賀城市で、飲酒運転のRV車が高校生の列に突っ込み、3人が死亡、15人がけがをした事故から22日で17年です。生徒たちが通っていた仙台育英学園高校では、追悼式が行われました。

 追悼式は、仙台育英の多賀城校舎で午前9時から行われ、1年生の生徒全員と教職員など約1000人が参列しました。

 そして、亡くなった3人の遺影が掲げられた慰霊碑に白いカーネーションを手向けて静かに手を合わせ、冥福を祈りました。

 この事故は、2005年5月22日の午前4時15分ごろ、多賀城市八幡の国道45号で、飲酒運転のRV車が暴走し、学校行事に参加していた仙台育英学園高校の生徒の列に突っ込み、3人が死亡、15人がけがをしたものです。

 生徒会副会長・三塚悠蓮さん「(事故を)伝えていく使命が私たちにはあると思っています。運転する人には事故のことを忘れないでもらい、常に命と向き合ってると認識できるよう今後も活動したい」

 宮城県内の飲酒運転による事故は、2000年の462件をピークに、2005年の多賀城の事故を受け県警が進めた飲酒運転根絶キャンペーンや2007年の道交法改正による飲酒運転厳罰化などによって年々減少傾向にありますが、去年は37件といまだに根絶には至っていません。