下水に含まれる新型コロナウイルスの量から今後の感染者数を予測する東北大学の調査で、今週の仙台市の感染者は先週より1割ほど減るという結果が示されました。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、毎週仙台市内の下水処理場から下水を採取して検出された新型コロナウイルスの量から次の1週間に発生する感染者数を予測しています。

 4月から今週までの結果をまとめたグラフです。赤い線が予測値で、青い線が実際に確認された感染者数です。

 仙台市の先週の感染者数は1786人で、予測値の2172人を大きく下回りました。 今週については1563人と、先週の実測値より223人、率にして12パーセント減少すると予測しています。

 一方で佐野教授は、ウイルス量が大きく減っている訳ではないため、引き続き注意が必要と指摘します。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「(下水中のウイルスの)濃度は(先週と比べて)少し減ってきている傾向も見受けられるので、ずるずると感染者が発生するというような状況がしばらく続くような気がしておりますので、引き続き気を付けてお過ごしいただきたい」